2025/10/28
10月6日に公表された東京大学協創プラットフォーム開発株式会社(東大IPC)主催の起業支援プログラム「1stRound」第13回支援先に、GTIEGAPファンド採択者である伊原学教授(東京科学大学)と、上野隆史教授(同左)のグループが採択されました。
1stRoundは、大学発スタートアップの技術シードを事業化するための国内最大級の成長支援プログラムです。今回の採択により、両チームは事業化に向けたさらなる前進が期待されます。
伊原教授チームはGTIE GAPファンド エクスプロールコース 第1回(2024年)の採択者です。代表者を務める「CASB power」社(設立準備中)は、世界で初めてとなるカーボン空気二次電池(CASB)システムの実用化を目指しています。CASBシステムは、炭素の酸化還元反応を利用して充放電する新しい大容量コンパクトな蓄電技術であり、本システムの実用化により、低コストな再生可能エネルギーの提供を可能にします。
上野教授チームはGTIE GAPファンド 海外市場開拓実践コース 第2回(2025年)、およびエントリーコース 第1回(2024年)の採択者です。上野教授がCTOを務める「Xtelligence」社(設立準備中)は、細胞内で生産された酵素を「PCM – Protein Crystal Material」と呼ばれる結晶タンパク質で内包することにより、あらゆる高付加価値酵素の生産・利用を目指します。

CASB powerチーム(写真中央・伊原教授)

Xtelligenceチーム(写真右・上野教授)
参考
GTIE GAPファンド
伊原教授 「世界初のCO2と炭素を使った大容量蓄電システムの実用化」 エクスプロールコース 第1回(2024年)
上野教授 「革新的な酵素ソリューションを生み出すタンパク質結晶材料事業」 海外市場開拓実践コース 第2回(2025年)
「タンパク質結晶マテリアル(Protein Crystal Materials:PCMs)の社会実装」 エントリーコース 第1回(2024年)