お知らせ

2025/11/27

GTIE GAPファンド2026 海外市場開拓実践コース募集開始のお知らせ

目的と趣旨:
本GAPファンドプログラムでは、科学技術振興機構(JST)より、大学発新産業創出基金事業によるプログラムの一つとして設けられたスタートアップ・エコシステム共創プログラムを委託されたGTIE(Greater Tokyo Innovation Ecosystem)がGTIEプラットフォームに参画する大学に所属する研究者に対し支援を行います。

「GTIE GAPファンドプログラム2026」の一つとして、「海外市場開拓実践コース(以下、「本コース」という。)」を設けており、この募集開始についてお知らせします。本コースでは、GTIEプラットフォームに参加する大学の革新的技術シーズを核にグローバル市場への展開を目指す大学等発スタートアップを創出するために、海外展開に向け研究開発課題の支援をいたします。

採択課題は、研究開発に責任を有する研究代表者および技術シーズの事業開発に責任を有する事業化推進機関(VC等)が共同で実施する体制を採り、事業化推進機関のプロジェクトマネジメントのもと、国際展開を含め大きく事業成長するポテンシャルを有するディープテック・スタートアップの創出を目指した取組を推進します。課題の推進にあたっては、マイルストン(節目となる中間目標:事業開発・研究開発マイルストン)を設定し、この達成を目指して事業開発と研究開発を一体的に行います。

本コースは、想定する海外市場(顧客やパートナー)の要求に応えるための研究開発目標をマイルストンとして設定して、その実現を図る研究開発を行うプログラムです。要求事項を聞き出すためのデータ、試作品、その知財を保有していることを必須条件とします。関係するビジネス及び技術に精通し、想定顧客、パートナー、およびこのビジネスにおける有識者に繋げて頂く海外メンターの方もチームの支援に当たりますので、本気で海外事業展開を目指す方に適しております。

本コースの概要:
【目的】
海外で通用する事業化に向けて、
・海外のKOL(Key Opinion Leader)、ポテンシャルパートナーとコンタクトし、連携するために要求される仕様を明確にする。
・その仕様を実現するための研究開発を実行し、要求されるデータ取りや試作品を開発する。
・海外市場開拓戦略に基づき、上記研究開発成果を活用したパートナーとの連携交渉を通じて海外事業展開の糸口を作る。

【主な活動】
研究開発期間:1年間 ただし、年度前期末のマイルストンが達成できない場合はその時点で終了
米国のStanford大学のアクセラレータであるStartXと連携して実施します。審査会は、米国人の審査員によって英語で行われます。

年度前期:
5月~9月:
・米国StartXでのブートキャンプ、米国メンターによるメンタリング、海外KOL・パートナーへのインタビューを実施。
米国メンターの協力の下、KOL、想定パートナーとコンタクトし、連携するための要件(必要なデータ、試作品)を明らかにし、活動計画を立案。
・上記パートナーからの要求事項と今後の実現できるデータや試作品の状況を踏まえて、海外メンターと市場開拓のためのパートナー戦略を立案。
・パートナーとの連携に必要とされるデータ取りや試作品完成のための研究開発活動を実施。
・9月末に、マイルストンの達成状況を見て、年度後期に進むチームを選抜。

年度後期:
10月〜2月:
・研究開発目標の再設定とそれに向けて研究開発活動を実施。想定パートナーを訪問し、研究開発で得られたデータ、試作品を見せ、交渉を行いビジネス連携の糸口を作る。
2月~3月:
米国で最終ピッチ、Demo Day等へ参加。

応募の概要:
1.応募の対象

①GTIEプラットフォームの下記の大学等に所属する教員・研究員
東京大学、東京科学大学、早稲田大学、筑波大学、千葉大学、東京農工大学、横浜市立大学、神奈川県立保健福祉大学、慶應義塾大学、東京都立大学、東京理科大学、芝浦工業大学、電気通信大学、茨城大学、東海大学、理化学研究所、横浜国立大学、産業技術総合研究所
②上記において、下記の項目を満たす起業前の大学の研究者チームであること
・バイオ・医療、ヘルスケア、アグリ、材料等のディープテック分野チーム
・試作品もしくは性能を示すデータを現時点で保有している
・英語力を有し、海外(米国)での事業展開を目指す
・技術および事業関連特許を出願済み
・チームの活動を支援する国内の事業化推進機関を獲得している。
※研究代表者が学生(修士・博士課程)の場合は、応募対象外となります。
※過去に採択されたチームでも、異なる研究開発課題であれば、応募可能です。
※起業しているチームでも、すでに立ち上げたスタートアップの技術シーズとは異なる技術シーズに基づく研究開発課題の場合は、応募可能です。なお、すでに起業したスタートアップ等への技術移転が目的の場合、本プログラムの趣旨と異なることから、研究代表者とはなれません。

2.募集期間・選考スケジュール
【申請締切】2026年1月5日(月)正午
【スケジュール】

海外市場開拓実践
申請書提出期限 2026年1月5日(月)正午
面接審査 2026年1月下旬~2月上旬
面接結果通知 面接審査の翌週
JSTによる承認 JSTへの計画書提出から1.5ヶ月~2ヶ月後が目処
プロジェクト開始 2026年4月頃


3.採択予定件数
最大3件

4.研究開発費(直接経費)
採択単価は、最大2,200万円(年度前期最大1,000万円・年度後期最大1,200万円)
採択件数により金額を決定し、中間のマイルストン評価で後期進出案件の選抜を行い、選抜件数に応じて年度後期の金額を判断(増額の可能性あり)

5.応募書類等
(1)募集要領
GTIE海外市場開拓実践コース2026募集要領

(2)提出資料
提出資料は、様式1、様式2、様式3、プレゼン用パワーポイント(英語で記載)、様式4です。
様式1_GTIE海外市場開拓実践2026_研究開発課題申請書


様式2_GTIE海外市場開拓実践2026_知的財産確認書

様式3_GTIE海外市場開拓実践2026_課題予算案

GTIE海外市場開拓実践2026_プレゼンテンプレート

様式4_GTIE2026事業化推進機関及び事業化推進者の概要

6.応募書類の提出方法
次の応募フォームに、必要事項を入力するとともに、上記「5.応募書類等」でダウンロードし作成した書類をアップロードして送信してください。
提出: 応募フォーム https://forms.gle/Wh2qzoJb2fUFg4h68

7.応募制限について
JSTにより、同一の研究代表者は、JST事業での応募に関して重複制限が定められており、詳細は募集要領をご参照ください。該当する場合は本件に応募ができません。
同一の研究代表者は複数のファンドに申請した場合はいずれかのファンドの採択が決定した段階で、採択が決定したファンドを実施して申請中のファンドを辞退するか、申請中のファンドの審査結果を待つために採択が決定したファンドを辞退するか選択していただきます。また、同一の研究代表者が、同一のファンドへ複数課題を申請することはできません。

問合せ先:東大GTIE事務局 E-mail:utgtie@ducr.u-tokyo.ac.jp