2026/07/09
2026年6月8日に、首都圏の大学から構成される GTIE(※)が提供する GAPファンド(※※)に採択され、同プログラムを修了した研究チームによるピッチイベントを開催しました。
【開催概要】
GTIEデモデイ2026には2026年3月末までに GTIE GAPファンドを修了した 23チームが登壇し、各チームがこれまでのプログラム成果と、自らの研究を基盤として構想するスタートアップのビジョンを発表しました。ピッチセッションでは、研究者ならではの独創的な技術シーズや事業化への挑戦が紹介され、300人の来場者とともに会場は熱気に包まれました。
また、当日は先輩起業家による講演も行われ、研究者が起業に踏み出す際のリアルな経験談や、事業化に向けた具体的なアドバイスが共有されました。参加者にとって、スタートアップ創出のプロセスをより深く理解し、次のステップに向けた刺激を得る貴重な機会となりました。
GTIEは今後も、研究者の挑戦を支える支援プログラムを通じて、首都圏から世界へ羽ばたくディープテックスタートアップの創出を推進してまいります。
※Greater Tokyo Innovation Ecosystem(GTIE ジータイ)は首都圏の大学(※※※)から成る大学発スタートアップ・エコシステムの構築に取り組むプラットフォームです。
※※GAPファンドは大学の基礎研究と事業化との間に存在するギャップを埋め、大学発スタートアップの創出等を目指すための活動を支援するプログラムです。

■ピッチセッション
23名のGAPファンド採択者から研究成果とビジネスプランに加え、起業の報告もなされました。(発表順)
| 登壇順 | 氏名(敬称略) | 所属機関 | 課題名 |
| 1 | 近藤 正聡 | 東京科学大学 | 世界中の人類が直面する最高難度の廃棄物を無害化する革新的液体金属技術 【起業】 |
| 2 | 田中 伸厚 | 茨城大学 | 原子力発電所廃炉プロセスの高度化及び除染・炉心解体技術の改良に資するデジタルツイン技術の概念検証【起業】 |
| 3 | 伊原 学 | 東京科学大学 | 世界初のCO2と炭素を使った大容量蓄電システムの実用化【D-Global採択】 |
| 4 | 山田 哲也 | 東京科学大学 | 自立分散型エネルギー社会構築に向けた超小型固体酸化物形燃料電池の事業化 |
| 5 | 牧 英之 | 慶應義塾大学 | 量産型グラフェン搭載ヘルスケアデバイス事業とグローバル展開 |
| 6 | 黒田 公美 | 東京科学大学 | 生体情報を用いて乳幼児の泣きを低減し寝かしつけを支援するプログラム機器の社会実装 |
| 7 | 矢野 博明 | 筑波大学 | 脳卒中患者の歩行練習支援技術に関する研究開発 |
| 8 | 小川 良磨 | 千葉大学 | サルコペニア予防のための筋量・筋質イメージング・ウェアの事業化【起業】 |
| 9 | 吉見 靖男 | 芝浦工業大学 | 分子インプリント高分子を用いたリアルタイムヒスタミンセンサの開発 |
| 10 | 倉科 佑太 | 東京農工大学 | 異なる周波数を重畳した超音波照射による無芯薬剤投与デバイスの研究開発 |
| 11 | 関口 翔斗 | 東京農工大学 | 低侵襲かつ簡便な肺癌診断を実現する「気泡の流動を活用した」内視鏡生検技術の開発 |
| 12 | 野田 拓実 | 東京農工大学 | フレキシブルプローブによるハンズフリーな超音波イメージングの実現 |
| 13 | 永井 竜児 | 東海大学 | 「隠れ炎症」可視化技術2SCを活用した次世代型動脈硬化予防薬の開発 |
| 14 | 岩﨑 清隆 | 早稲田大学 | 生理的な弁輪運動を実現する3D構造外植型大動脈弁輪リングの開発 |
| 15 | 梅村 将就 | 東京慈恵会医科大学 | “交流磁場で治す”脳腫瘍治療装置 の開発【D-Global採択】 |
| 16 | 福田 淳二 | 横浜国立大学 | 重層化培養においてヒト毛乳頭細胞の産生する細胞外小胞を用いた男性型脱毛症治療※課題名変更あり |
| 17 | 七田 崇 | 東京科学大学 | 脳機能の完全回復を目指す治療薬の実現 |
| 18 | 鈴木 賢治 | 東京科学大学 | スモールデータAIによる希少疾患から主要疾患までを網羅する統合診断支援システムの開発 |
| 19 | 平野 仁一 | 慶應義塾大学 | うつ病の治療を精緻にするweb システムの開発 |
| 20 | 尾崎 幸謙 | 筑波大学 | 企業の不正会計検知AIモデル開発とその社会実装 |
| 21 | 三浦 智 | 東京科学大学 | 直感的にロボットや車両等を操縦できるコントローラ |
| 22 | 田邉 匡生 | 芝浦工業大学 | 塗膜下鋼材腐食の非破壊テラヘルツセンシング |
| 23 | 髙谷 剛志 | 筑波大学 | イベントカメラと計算撮像の融合による光沢・透明物外観検査の実用化 |
■GTIE Next Game Changer
今回のイベントでは、23名の登壇者によるピッチに対して参加者投票を実施しました。
「次の時代に世界を変える可能性を感じるチーム」「これからの産業をけん引する技術」をテーマに選んでいただいた結果、上位には以下の3チームが選ばれました。なお、1位から5位までは非常に僅差で、さまざまな期待が寄せられていることがうかがえました。
1位 伊原先生 東京科学大学 「世界初のCO2と炭素を使った大容量蓄電システムの実用化」【D-Global採択】
2位 鈴木先生 東京科学大学「スモールデータAIによる希少疾患から主要疾患までを網羅する統合診断支援システムの開発」
3位 七田先生 東京科学大学「脳機能の完全回復を目指す治療薬の実現」
■キーノートセッション
「大学発スタートアップが拓く日本の新たなイノベーション:京都フュージョニアリングの6年間から」

武田 秀太郎氏
慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科准教授/京都フュージョニアリング㈱ 共同創業者
■トークセッション
「優秀な人材がスタートアップを選ぶ理由 ~研究からの挑戦、スタートアップでの成長~」

塩澤 駿一氏
Terra Drone株式会社 執行役員 CTO
■開会挨拶

古川 哲司氏
東京科学大学・ 理事、副学長 (イノベーション担当)
■GTIE 活動紹介

辻本 将晴氏
東京科学大学・イノベーションデザイン機構 機構長補佐
■閉会挨拶

石井 裕之氏
早稲田大学・ントレプレナーシップセンター所長
■ネットワーキング(中締め挨拶)

中島丈雄氏
東京大学・産学協創推進本部
■VCマッチング
隣接会場では、登壇者を中心にGTIE GAPファンドに採択された研究者とGTIE事業化推進機関候補であるベンチャー・キャピタルによるマッチングイベントが開催されました。