お知らせ

2024/01/30

GTIE GAPファンド2024 海外市場開拓実践コース募集開始のお知らせ

目的と趣旨:
本GAPファンドプログラムでは、科学技術振興機構(JST)より、大学発新産業創出基金事業によるプログラムの一つとして設けられたスタートアップ・エコシステム共創プログラムを委託されたGTIE(Greater Tokyo Innovation Ecosystem)がGTIEプラットフォームに参画する大学に所属する研究者に対し支援を行います。

「GTIE GAPファンドプログラム2024」の一つとして、「海外市場開拓実践コース(以下、「本コース」という。)」を設けており、この募集開始についてお知らせします。本コースでは、GTIEプラットフォームに参加する大学の革新的技術シーズを核にグローバル市場への展開を目指す大学等発スタートアップを創出するために、海外展開に向け研究開発課題の支援をいたします。

採択課題は、研究開発に責任を有する研究代表者および技術シーズの事業開発に責任を有する事業化推進機関(VC等)が共同で実施する体制を採り、事業化推進機関のプロジェクトマネジメントのもと、国際展開を含め大きく事業成長するポテンシャルを有するディープテック・スタートアップの創出を目指した取組を推進します。課題の推進にあたっては、マイルストン(節目となる中間目標及び事業開発・研究開発マイルストン)を設定し、この達成を目指して事業開発と研究開発を一体的に行います。

本コースは、通常のGAPファンドプログラムとは異なり、まず想定する海外市場(顧客やパートナー)にコンタクトし、その要求に応えるための研究開発目標を上記マイルストンとして設定します。その実現を図る研究開発を行うというバックキャスト型のプログラムです。従って、要求事項を聞き出すためのデータ、試作品、その知財を保有していることを必須条件とします。関係するビジネス及び技術に精通し、想定顧客、パートナー、およびこのビジネスにおける有識者に繋げて頂く海外メンターの方もチームの支援に当たりますので、本気で海外事業展開を目指す方が対象者となります。

本コースの概要:
【目的】

海外で通用する事業化に向けて、
・海外のポテンシャルパートナーとコンタクトし、連携するために要求される仕様を明確にする。
・その仕様を実現するための研究開発を実行し、要求されるデータ取りや試作品を開発する。
・海外市場開拓戦略に基づき、上記研究開発成果を活用したパートナーとの連携交渉を通じて海外事業展開の糸口を作る。

【主な活動】
本コースは、米国のUCSD(University of California San Diego)と連携して実施します。審査会は、米国人の審査員によって英語で行われます。
年度前期:
5月:
・研究開発の目標設定と活動計画立案:
事業化推進者(海外メンター)の協力の下、想定パートナーとコンタクトし連携するための要件(必要なデータ、試作品)を明らかにし、活動計画を立案。この際に、マイルストンの見直しを実施する。
6月〜10月:
・上記パートナーからの要求事項と今後の実現できるデータや試作品の状況を踏まえて、海外メンターと市場開拓のためのパートナー戦略を立案。
・パートナーとの連携に必要とされるデータ取りや試作品完成のための研究開発活動を実施。
・設定されたマイルストンの達成状況を見て、年度後期に進むチームを選抜。

年度後期:
10月〜1月:
・新たな研究開発目標の再設定とそれに向けて研究開発活動を実施。
1〜3月:
・想定パートナーを訪問し、上記研究開発で得られたデータ、試作品を見せ、交渉を行いビジネス連携の糸口を作る。

応募の概要:
1.応募の対象

①GTIEプラットフォームの下記の各大学に所属する教員・研究員
東京大学、東京工業大学、早稲田大学、筑波大学、千葉大学、東京農工大学、横浜市立大学、神奈川県立保健福祉大学、東京医科歯科大学、慶應義塾大学、東京都立大学、東京理科大学、芝浦工業大学、電気通信大学、茨城大学、東海大学
②上記において、下記の項目を満たす起業前の大学の研究者チームであること
・バイオ・医療、ヘルスケア、アグリ、材料等のディープテック分野チーム
・試作品もしくは性能を示すデータを現時点で保有している
・英語力を有し、海外(米国)での事業展開を目指す
・技術および事業関連特許を出願済み
・海外メンターがアサインされる予定がない方は、チームの活動を支援する国内の事業化推進機関を獲得している。
※本コースにおいては、UCSDのネットワークを活用して見つけた海外メンターを、事業化推進機関として認めます。
※研究代表者が学生(修士・博士課程)の場合は、応募対象外となります。
※起業しているチームでも、異なるシーズに基づく研究開発課題の場合は、応募可能です。

2.募集期間・選考スケジュール
【申請締切】2024年2月14日(水)正午
【スケジュール】

海外市場開拓実践
申請書1次提出期限 2024年2月7日(水)正午
申請書最終提出期限 2024年2月14日(水)正午
面接審査 2024年2月17日(土)午前 (米国時間2月16日午後)
面接結果通知 2024年2月19日(月)の週
JSTによる承認 JSTへの計画書提出から1ヶ月~1.5ヶ月後が目処
プロジェクト開始 2024年4月~5月頃

・1次提出では、事業内容の説明用プレゼン資料を提出いただきます。1次提出の応募フォームには、最終書類で記載が必要になる事業化推進機関名と担当者名を記載ください。
1次提出の段階で要件を満たしていない場合は、提出翌日には研究代表者にご連絡します。
・最終提出では、その他の申請書類を提出いただき、さらに要件確認を行います。結果は、面接審査の前までに研究代表者にご連絡します。

3.採択予定件数
最大4件

4.研究開発費
採択単価は、最大2,800万円(年度前期最大1,200万円・年度後期最大1,600万円)。
採択件数により金額を決定し、中間のマイルストン評価で後期進出案件の選抜を行い、選抜件数に応じて年度後期の増減を判断します。

5.応募書類等
 (1)募集要領
 


 (2)1次提出資料
 事業内容のプレゼン資料を、以下のテンプレートファイルに従って作成し、1次提出
 
 (3)最終提出資料
 様式1:海外市場開拓実践コース用研究開発課題申請書
 
 様式2:海外市場開拓実践コース用課題予算案
 
 様式4:事業化推進機関および事業化推進者の概要
 

6.応募書類の提出方法
次の応募フォームに、必要事項を入力するとともに、上記「5.応募書類等」でダウンロードし作成した書類をアップロードし送信してください。

1次提出: 応募フォーム https://forms.gle/dKrqFmM4xrfGXfsZA
最終提出: 応募フォーム https://forms.gle/Da1sBP9ggxXAtTRy8

7.応募制限について
JSTにより、同一の研究代表者は、JST事業での応募に関して重複制限が定められており、詳細は募集要領をご参照ください。該当する場合は本件に応募ができません。

問合せ先:
東大GTIE事務局E-mail:utgtie@ducr.u-tokyo.ac.jp